虐待サバイバー写真展が書籍になりました

ここでの更新は久し振りになります。

今年2023年の10月4日に書籍「虐待被害者という勿れ 虐待サバイバーという生き方」が発売されました。

この書籍は虐待サバイバー写真展の被写体になってくださった方の中から5名の方の語りの本となっています。

どんな過去を送ってきたか、どうやって虐待から逃れてきたか、今、どんなふうに暮らしているか、などの話を著者の嶋守さやかさんが聞き取りをしています。

それぞれが壮絶な過去の経験から抜け出したり逃げ出したりして、生きづらい人生を送っているけれど、「それでも今を生きている」という虐待サバイバー写真展のテーマと同じ内容になっています。

虐待サバイバーを扱った本では、虐待サバイバーの生き辛さ、苦しさを扱った本が多いですが、本書では上記に書いたとおり「今を生きている」という少し前向きな内容の本となっています。

虐待サバイバーの声は辛いものが圧倒的に多いです。

虐待の後遺症で思うような人生を送れてない人がたくさんいらっしゃいます。

でも虐待サバイバーでも幸せになっていいんです。むしろ虐待をした親に対する最大の復讐は「自分が幸せになること」だと思っています。

上に這い上がることが難しくても、前に進むことはできます。それはほんの少しXでつぶやいてみたり、こうしてBlogを書いたり、なんでもいいんです。行動をすることです。それは大きな行動でもなくていいんです。ほんの少しのアリの歩みでいいんです。

辛い、苦しい気持ちから幸せはどこにあるかという視点にフォーカスを当てて、紆余曲折しながら生きていく。そんなふうにして前に向かって歩いてみてください。

「虐待被害者という勿れ 虐待サバイバーという生き方」には虐待サバイバーの生き方のロールモデルになりうる本だと思います。

虐待サバイバーは独りじゃありません。どうか孤立しないでください。本書を読むことで「こんなふうに生きている虐待サバイバーがいるんだ」ということを知ってください。

ぜひネットショップ、本屋さんで手に取ってみてください。

よろしくお願いします。


虐待サバイバー写真展

親からの虐待を経験し、それでも親の手から生きのびたサバイバー達の「生きている」写真を撮っています。 これから先の道に希望が満ちていくような願いを込めて作ったサイトです。 15人の被写体の方の応募は締め切っています。この後、虐待サバイバー写真展は、書籍化、実際の写真展に向けて動き出します。