今までとこれからの話

2018年2月15日でした。

自分が母親や兄からされたきたことが身体的、精神的虐待だったことに気づいた日です。


もう結構いい歳です。

でも気づかなかったんです。


親も虐待を受けて育ったためか、どこか病んでいたのでしょう。

そして子どもを支配するのがうまかったのでしょう。


ずっと生きづらさの原因を探し続けてようやく気がつきました。

それからズタズタの気持ちの回復と前を向くための自己投資「読書」が始まりました。


もともとあまり本は読みません。

しかしこの時ばかりは「今回復に向かわないといけない」と必死になりました。



そこで出会ったのが「日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?」でした。


正直読むのはしんどかったです。

虐待の事実を怒りや恨みとともに綴られた100通の手紙。


途中でふと思ったのです。

「編者にメッセージを送ろう」


TwitterのDMで本の編集者の今一生さんに「辛くて読みきれない」こと、「こんな自分に今できることはあるか?」と訊ねました。


なぜ自分にできることなんて聞いたのかはわからないけど、このままじゃいけないという危機感がありました。


今さんの返信はこうでした。

「ハルさんが写真を撮られるなら、同じ虐待を受けて育った虐待サバイバーを写して、メッセージを書いてもらってWEBサイトにアップするのはどうですか?」と。


最近気が付いたのは、今さんはアイディアや提案がとにかくポンポン浮かぶ人らしいです。

この時もすぐに返信が来ました。


自分もそのアイディアに飛びつきました。

それは同じ思いをした人と繋がれるし、自分が孤立した経験上、写真でその姿を可視化することで独りじゃないと感じてもらえる!


すぐ行動に移しました。


WEBサイトを作って写真とメッセージ見本として自分の写真を載せて、「こんな感じで撮ります。被写体募集します」とTwitterで被写体の方を募りました。


最初は何年で15人くらい撮れるかな、とのんびり構えていたらまさに光陰矢の如し。

一年と少しで目標人数に達してしまったのです。



ありがたくもあり、恐ろしくもあり。

正直こんなに虐待サバイバーが世にいるとは思わなくて。


今も勉強中だけど、日本で子どもをめぐる環境は決していいとは言えません。

家庭の中も学校も変えていかなきゃいけないことはたくさんあります。


自分が今具体的にできることは虐待問題に力を入れてる議員に投票することと写真で伝えること。


今はまず虐待サバイバーのことをより多くの人に知ってもらおうと思ってます。

沢山の被写体の方に会いました。

皆さんそれぞれの魅力と自分の中で学びもあり良き写真が撮れたと思います。


写真展は埼玉の市民団体「ほわいとらびっとはうす」主催で11月開催に向けて少しづつ動いています。


7月にはクラウドファンディングが始まります。

今は魅力的なリターンを思案しています。


ほわいとらびっとはうすの代表からの挨拶もある予定でいます。

自分一人で動くよりとても楽しく「前へ」進め写真展になりそうです。


もう一つの目標、「虐待サバイバー写真集」の出版については今の段階でお話しできることはないのですが、何かあればお知らせします。


また、別のイベントの企画も立ち上げていて、自分が活動を広く行えるように団体も作りました。これも今はお話しできる状態ではないので後日お知らせとなります。


今月は寄付のお願いや派手な広報をしていませんが水面下ではかなり動いています。

来月の色々な発表を楽しみにお待ちください。


虐待サバイバー写真展

親からの虐待を経験し、それでも親の手から生きのびたサバイバー達の「生きている」写真を撮っています。 これから先の道に希望が満ちていくような願いを込めて作ったサイトです。 15人の被写体の方の応募は締め切っています。この後、虐待サバイバー写真展は、書籍化、実際の写真展に向けて動き出します。